FC2ブログ

綾瀬川の帰り道に

(『初めての綾瀬川…7』のつづき)
FI2617841_1E.jpg綾瀬川探索の帰途、目についたものを、いくつか集めてみました。

新水戸橋付近、河岸棒を何本か突いた繋留場所に、おや、ステキな特等席が(笑)。
しかし、カミソリ護岸を越えて、ここまでたどりつくのは大変そう…。


FI2617841_2E.jpg綾瀬水門から荒川に出たのですが、先ほども触れたように、干潮に向かう時刻とあって、水流の速度はかなりのもの。ご覧のとおり、水路にはさざ波が立ち、チャパチャパ音まで立てています。

充分に間合いを取ってから、水路の中央にまっすぐ艇が入るよう、慎重に舵を切ると、あとは吸い込まれるように、スーッと艇が持って行かれる感覚があり、あっというまに荒川へ。なかなかスリルがありました。
撮影地点のMapion地図


FI2617841_3E.jpg荒川を横断し、はす向かいにある隅田水門から、旧綾瀬川へ。以前も一度ご覧に入れましたが、写真は水門をくぐって、旧綾瀬川に入った直後、荒川側を見たところ。

左のカーブミラーの下をよく見ると、基礎護岸の角に、ずらりと防舷物が張られているのが見えます。以前からあったのでしょうか、通過は満潮時が多かったせいか、今回初めて気づきました。
ここは水上バス(東京水辺ライン)の航路なので、防護措置がとられたのでしょう。狭く、しかも水門の近くで曲がった水路とあっては、水上バスが護岸に接触する事故があっても、不思議ではありません。
撮影地点のMapion地図

FI2617841_4E.jpg…で、旧綾瀬川といえばやはり、隅田川との合流点にある、伊沢造船でしょう!

船台上に引き上げられた、台船と作業船の黒光りする船腹、トタン張りの建屋、クレーンのビームと、活気あふれる金属質の洪水に、意識を奪われっぱなしです!

FI2617841_5E.jpg隅田川から見たところ。建屋の張り出し部分や、電動ホイストなど、水面上に突き出た部分の多さ、至るところに積み上げられた資材類、イイですねえ!

以前は、マリーナの看板も掲げていたような気がしたのですが…止められたのでしょうか。お仕事ブネと密接な関係を持つ、このような風景も、都内の水辺ではもはや、貴重なものになってしまいました。
撮影地点のMapion地図


(19年9月16日撮影)

(『大横川南支川、ようやく完走…1』につづく)
スポンサーサイト



橋の裏側…4

FI2617840_1E.jpg⑯隅田川、白鬚橋。

銘板に、裏側の肋材を含めて撮ろうとしたら、あらら、何か赤い線が…。




FI2617840_2E.jpgこれも白鬚橋、橋脚周りを見たところ。

鋼橋のおおよその仕組みは、わかっているつもりなのですが、巨大な橋の重量を、こうして角だけでチョコン、と支えている現物を目の当たりにすると、改めて土木技術というものの奥深さに、思いを致してしまう今日このごろ。

以下、橋脚周りが気になって、何枚か撮ってみました。

FI2617840_3E.jpg⑰隅田川、言問橋。

中央にアーチによる空間を空け、石張りの装飾を施した橋脚…見えにくい部分への心配りに、好感が持てます。
草色の塗装が、水面の反射でにぶく光り、ほどよく構造を浮き上がらせているのも、いい感じです。


FI2617840_4E.jpg⑱隅田川、東武伊勢崎線、花川戸橋梁。

こちらはコンクリート生地のままですが、やはり中央に空間があり、水切り部分の曲線など、最近の橋脚とは一味違った、何かが感じられます。
表面に刻まれた、たくさんの細かい擦り傷に、橋脚が過ごしてきた時間を感じさせますね。

FI2617840_5E.jpg⑲隅田川、吾妻橋。

ものすごいブレブレで恐縮です。これは失敗作だな、と思っていたのですが、じっと見ていたら、桁の赤い色も手伝い、何だかネオンサインが輝いているように見えてきて…(笑)。

でも、長時間眺めていたら、気持が悪くなってきたので、やはり失敗作かもしれません。

(19年9月16日撮影)

【9月29日追記】千秋さんのブログ「◆筆の向くまま 気の向くまま 勝手気ままに 徒然雑記◆」の「隅田川に架かる橋」にトラックバックさせていただきました。

橋の裏側…3

ここで、昨年11月以来久方ぶりに、千秋さん(ブログ『筆の向くまま 気の向くまま 勝手気ままに 徒然雑記』)ご提案の企画、「橋の裏側」とまいりましょう。なお、今回より、ジャンルにも「橋の裏側」を新設、過去の記事も分類しました。

FI2617839_1E.jpg⑪荒川、清砂大橋と地下鉄東西線・荒川橋梁。

平行して伸びる、対称的な構造の二つの橋。





FI2617839_2E.jpg⑫綾瀬川、かつしかハープ橋。

この角度から見ると、桁が描く曲線が実に優美で、天を突く主塔や、そこから伸びる幾多のケーブルの直線と、実によくマッチしています。





FI2617839_3E.jpg⑬綾瀬川、東四ツ木避難橋。

人道橋なので、他の橋にくらべ、部材はだいぶ華奢ですね。
山吹色の塗装が、バックの青空によく映えています。





FI2617839_4E.jpg⑭綾瀬川、四つ木橋。

リベットが打たれた鈑桁の間を、いくつかのパイプが通っています。
関係ありませんが、塗装の色合いが、昔の電気器具の絶縁体に使われていた、ファイバーの色を思い出させました。



FI2617839_5E.jpg⑮綾瀬川、京成電鉄本線・綾瀬川橋梁。

道床のない鉄道橋でしたので、枕木の間から見える青空を…、と期待したのですが、残念、工事中で足場が張られていました。



(19年9月16日撮影)

初めての綾瀬川…7

(『初めての綾瀬川…6』のつづき)
FI2617838_1E.jpg五兵衛橋を過ぎて、しばらく進むと、青く塗られた桁橋が見えてきました。交通量が多い道らしく、盛んに人やクルマが渡っているのが、遠くからでもわかりました。

むむ、それにしても、ずいぶん低い橋のようだなあ…。
立ち上がってカメラを構えても、橋桁の向こうの景色が、まったく見えないくらいです。

FI2617838_2E.jpgこ、これはさすがに通れない…。

「ものすごく低い橋その②」、3径間鋼桁橋、綾瀬新橋です。両端の桁の下部は、満潮時は水に浸かるようで、黒々と跡がついているのが見えますね。先日の台風のときは、どこまで水が来たのでしょうか、沿岸住民のご苦労がしのばれます。

しかし…江東内部河川のような、延長の短い堀割ではなく、増水時には、かなりの流量が見込まれ、幾多の派川を有する本流のひとつに架かる橋とは、にわかに信じがたい風景です。
もちろん、東岸地区の地盤沈下(-1~2m)など、やむにやまれぬ事情があったのでしょう。低い橋には慣れていた(笑)つもりでしたが、目前の水面に這うような橋の姿は、場所が場所だけに、驚きでした。
撮影地点のMapion地図

FI2617838_3E.jpg東側橋詰、増水時に堤防の開口部を塞ぐ、陸閘部分のアップです。
背後の堤防を見ると、かさ上げの跡が歴然としており、地盤沈下から土地を守ってきた歴史を物語っています。

実は以前、Googleの航空写真(こちら)を見ていて、水面に映る影の少なさと、堤防を割って通っているらしいことから、かなり低い橋だなあ、という予想はしていたのですが…これほどまでとは思いませんでした。

FI2617838_4E.jpg土地柄、あまりはしゃぐのは憚られるのですが、初めて出会った低い橋を前にして、やはり、くぐってみたいという欲望は押さえられません。

目測した限りでは、中央径間の桁下高は、高欄の高さとほぼ同じくらいに見えました。高欄の定尺というのは、よくわかりませんが、仮に高さが1200㎜…1.2mだとすると、現在の桁下高は少なくとも、約1mはあるように思えます。(写真をクリックして、拡大してご覧ください)

先ほど、水戸橋をくぐったときの潮位が、121㎝でしたので、あと70~80㎝低ければ…つまり、潮位が50㎝以下になれば、私の艇なら、なんとかくぐれることでしょう。とすると、この橋の桁下高は、A.P.+2.3mの茂森橋(過去の記事『最低橋に挑戦!…4』参照)と、さほど変わらないと思われました。

綾瀬新橋を前に、幾つかの疑問が生じて、考え込んでしまいました。
水のきれいな綾の川」ほか、いくつかのサイトで、綾瀬川は現在でも、曳船による筏の運航がある、との記事を読みました。
綾瀬新橋より下流に、木材の荷揚げ設備は見られなかったようですので、加工所があるとすれば、この橋より上流なのでしょう。しかし、ご覧のとおり、船舶がこの橋をクリアできる時間は、極めて限られているように思えます。
何か理由があるにせよ、通船があるのを承知で、桁下高の低い、上路式の橋を架けたとしたら、ちょっと不自然な気がしました。

一見した印象では、最近架けられた橋とは思えないので、この橋はずいぶん前から、水運上の障害として存在していたことになります。
低くなったのが、地盤沈下の結果としては、不等沈下が見られず、水平は保たれているようなので、最初から低かった、と考えるのが、自然なように思えます。

さて、本当のところは、どうなのでしょうか。
ご存知の方がおられたら、ご教示いただければ幸いです。

FI2617838_5E.jpgというわけで、初めての綾瀬川探索は、綾瀬新橋にはばまれて、再度の訪問を期すことになりました。写真は帰路、五兵衛新橋の下から、下流側を見たところ。

都内の他の河川に比べて、水辺の整備はまだしの感がありますが、東岸の地盤沈下という厳しい状況を考えると、かさ上げされたコンクリート護岸が続く、緊張感のある川景色も、やむを得ないところではあります。

今回は様子見ということで、あまり関連サイトのご紹介ができませんでしたが、ひとつだけ興味深いサイトを。
広報そうか 綾瀬川関連記事」河道改修や下肥輸送の船頭の話など、水運関連の記事もいくつかあります。「トロッコ橋」なる橋にも、惹かれるものがありますね。
撮影地点のMapion地図


(19年9月16日撮影)

(『綾瀬川の帰り道に』につづく)

初めての綾瀬川…6

(『初めての綾瀬川…5』のつづき)
FI2617837_1E.jpg左手の護岸と塀越しに、東京拘置所の巨大な建物が見えてきました。

小菅といえば…などと書くと語弊がありますが、放射状に舎房が並ぶ、特異な外観も手伝い、やはり圧倒的な存在感がありますね。


FI2617837_2E.jpg拘置所の敷地を過ぎると、河道は東へ曲がります。バルコニーが2ヶ所ある橋は、伊藤谷橋。

東武伊勢崎線の小菅駅から、常磐線の綾瀬駅までを結ぶ道を渡します。



FI2617837_3E.jpg伊藤谷橋のすぐ上流には、常磐快速線と、地下鉄千代田線の鈑桁橋が平行して架かっています。

水深は充分あり、見通しも良いのですが、う~ん、何か物足りない感じが…。護岸の改修が、比較的最近に行われたせいでしょうか、船着場の跡ひとつ見られません。
撮影地点のMapion地図

FI2617837_4E.jpg五兵衛新橋、都道467号・千住新宿町線を渡す橋です。

しかし、綾瀬川の下流部は、斜めに架かっている橋が多いですね。この橋のように、微妙な傾き具合だと、平衡感覚が狂ってきそうな感じすら受けます。いや、傾いているのは、私の方なのでしょうか? 自信がなくなってきた…(笑)。

FI2617837_5E.jpg五兵衛橋。ここまで走ってみて…やはり、橋名が書かれた橋が少ない、というのは、結構なストレスになるなあ、と思いました。

護岸がきれいに統一されていて、景色が変化に乏しく、また橋も、水面から見上げたときの特徴が少ない、桁橋ばかりというのもあるでしょう。
また一つ橋をくぐって、着実に進んでいる…という実感が薄く、そのせいか、えらく長い距離を走ったように錯覚したほどでした。
撮影地点のMapion地図


(19年9月16日撮影)

(『初めての綾瀬川…7』につづく)