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隅田川に簡易船着場が完成

FI2617655_1E.jpg申しわけありません、川っプネにとって大事な、しかも嬉しいニュースを、すっかり忘れておりました…。

隅田川に、一般艇でも無料で、しかも届出などなしに、自由に使用できる係留設備、「簡易船着場」が完成、昨年12月25日より、すでに供用開始されているそうです!

情報源はこちら。中川中流部の派川・大場川にあるマリーナ、東京エンタープライズマリーナ・東京マリンレンタルボートクラブのトピックス欄です。

こちらに気づいてから、都建設局のサイトを探してみたのですが、なぜか記事が見つかりませんでした(建設局サイト内検索結果)。都の仕事が、民間のマリーナが作ったサイトでしか、報じられていないのはさすがに不安をおぼえたのですが、この後、月刊「ボート倶楽部」3月号を買って読んでみたら、巻末の「Topix」欄に、同様の内容が報じられていたので、ホッとしました(マリーナの方、ごめんなさい)。

さて、この「簡易船着場」、昨年末に完成したのは、言問橋上流左岸と、勝鬨橋上流右岸の2ヶ所。追ってもう1ヶ所、吾妻橋下流左岸も、本年4月に完成予定とのことです。
言問橋船着場は、階段状の固定岸壁、勝鬨橋のそれは浮き桟橋とのこと。船着場を囲む柵には、内側からしか開かない、ワンウェイの門扉が設けられているので、艇には最低1名が、居残ることが必要です。

「なあんだ、留守番しなきゃならないの?」と、残念に思う方もいるかもしれません。しかし、利用の仕方によっては、非常に便利に使えるのではないでしょうか。
一例を挙げれば、お客さんを自艇に乗せて出かけるとき、わざわざマリーナまで出向いてもらう必要がなく、交通の比較的便利な、都心の船着場で乗り降りができるというだけでも、船遊びに劇的な変化をもたらすように思えます。

また、艇内に、最低1名の居残りが必要な点については、船着場のある隅田川が、全国有数の輻輳河川であることを思えば、おのずと納得されると思います。
水上バスを始め、かなりの大型船が頻繁に通航するということは、常に激しいウェーキ(引き波)に晒されることを、覚悟しなければなりません。繋留の仕方が悪ければ、岸壁に叩きつけられて、破損しかねないということです。特に、我々のような、FRPの小型船舶においておや。かわいい艇の安全を考えると、護衛艦ならずとも「半舷上陸」中の居残りは必須でしょうね。
まあ、限られたスペースでもあることですし、「ボート倶楽部」の記事にあるように、「あくまでも短時間で乗員の乗り降りに利用する施設と考えたほうが」ベストなのでしょう。

都内に多く存在する「防災船着場」や、不定期にしか使用されない、水上バスの桟橋などを、プレジャーボートにも利用させられる手立てはないか、という議論は、過去にずいぶんなされてきました。(私も妄想しました…笑)

ただ、一時繋留施設というと、クルマのパーキングメーターに近いモノを想像しがちで、そうすると、どうしてもプリペイドカードなど、料金授受の設備をどうするかという議論になってしまい、結果、プレジャーボートの絶対数の少なさと、設備投資の額のバランスが取れそうもなく、尻すぼみになるという話を、聞いたことがあります。

今回の、一方通行の扉を設けた「簡易船着場」は、従来、難しく考えがちだった船着場の利用方法に、単純明快な、ひとつの答えを出したかたちになりました。いや、少なくとも、私にはそう見える、というだけですが…。

おりしも、花見のシーズンが間近ですから、ひとつ都の方でも、しっかり宣伝していただきたいものです。東京近郊のボートオーナーに、船着場を大いに活用してもらえば、東京の川景色が、賑やかで、眺めても楽しいものになるに違いありません。

(写真は隅田川、東武線花川戸橋梁付近。18年12月31日撮影)
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「お仕事ブネ趣味」のプレジャーボート登場?

FI2617653_1E.jpg先日、書店で、ボート雑誌「オーシャンライフ」の3月号を、パラパラと立ち読み(ごめんなさい)していたら…。巻末のインフォメーションクルーズ欄、最終ページに、何やら曳船型ボートの三面図が! 
以前も書いたように、「お仕事ブネ」には目のない私です。短縮型の模型を思わせる、寸詰まりのコミカルなスタイルにも強く魅かれて、この記事読みたさに、即購入。

最初は、海外メーカーの艇かしらと思ったら、記事を読んでみると…なんと建造中の国産艇で、しかもデザインは、月刊「舵」「ボート倶楽部」で活躍している、イラストレーターのTadami氏だそうです。ナルホド、道理で…。丸みを帯びた可愛らしい艇の雰囲気は、まさに、氏のイラストから抜け出たようだったからです。

記事によると、この艇の形式は「GT-TUG20」、Tadami氏が、「自分好みのボートを、自分の手で実現しよう」と、ボート設計者である管沢實氏と手を組み、建造したものとのこと。スペックは全長6.08m、全幅2.50m、重量1.5t。機関は、115HP・4スト船外機、計画速力25Ktと、スタイルの割にはなかなかパワフルです。
 
私の艇とほぼ同大の、小型艇にもかかわらず、3枚窓のフロントグラスを持つ大きなキャブ、それにファンネル(煙突)まで揃った、タグボートらしいディテールも、もちろん魅力的ですが、なにより、船外機が船尾内舷に取り付けられて、雰囲気を壊さないように配慮している点、両氏の強いこだわりを感じました。

この艇、来る3月15日~18日に、横浜で開催される「ジャパンイ ンターナショナル ボートショー2007 イン横浜」に参考出展されるとのこと。開催が楽しみになってきました!

う~ん、しかし…こんなタグボートスタイルの艇を目にしてしまうと、私のやりたいことはただ一つ、「ポンポン大将ごっこ」ですねえ…。この艇と似たような、寸詰まりデザインのバージを2~3隻曳航して、神田川を走ってみたいなぁ…。
ホンモノの曳船とすれ違ったら、「よ、ご苦労さま!」とか、声をかけたりして。もうなんだか、妄想が果てしなく広がってしまいます!

【3月12日追記】遅ればせながら、「GT-TUG20」のオフィシャルサイトはこちら! 構想段階のイラストから、建造中の風景、竣工後・陸送中の写真まで、魅力的な姿が満載。
今週のボートショー、楽しみだなあ…。

バンザイ

FI2617651_1E.jpg私の好きな、「仕事をするフネ」…愛すべき無骨者たちのスナップ2題を、ご覧に入れます。

以前「浚渫船」で紹介済みの、東京港の裏方さん筆頭と言ってもよい、港湾局の大型浚渫船「雲取」の、正面からの姿です。

写真の腕の悪さと相増し、逆光で、肝心のバケット部分にゴーストが生じてしまい、お恥ずかしい限りですが、浚渫船の特徴の一つである、2本の長大なデリックブームを収めることができました。

こんなにスケールの大きいバンザイができるのは、国内では「雲取」をおいて、他にいないかもしれませんね。

FI2617651_2E.jpgこちらは、月島埠頭で見かけた、河川用タンカー「興和丸」。
このあたりでは、すでにお馴染みのタイプながら、マストに真新しい国旗と、船名を染め抜いた旗を掲げているのが珍しく、カメラを向けました。

新年を迎える準備でしょうか、陽光を透かしながらひるがえる、2枚の旗の色彩が美しく、目に沁みるようでした。船も掃除をしてもらったのでしょう、さっぱりとした感じがします。
このように、可愛がられている船を見ると、無性に嬉しくなってしまうのです…。

ちなみに、「絶対にヒットしないだろうなあ」と思いつつ、Google検索した結果…意外や意外! 6番目に、この興和丸そのものがヒット!
興和丸」ああ、やはり、こういう地道なフネブネを、きちんと記録されている方がおられるのだなあ、と感動することしきり。鹿児島の船舶ファン、もりえだひろふみ氏のサイト「にらいかない」の1ページでした。
膨大な量の船舶写真が、美しく整理されており、見やすく、また楽しいサイトです。今までこちらを知らなかったことが、悔やまれるほどの面白さ。(相互リンクさせていただいている、コチャックさんのHPに、リンクがあったにもかかわらず、気づかず失礼しました!)ぜひご覧になってみてください。
撮影地点のMapion地図

(18年12月31日撮影)

ひたすらぶっ飛ばしているように見えますが

FI2617650_1E.jpgふっと思いついて、前進強速でぶっ飛ばしている写真を並べ、一人悦に入ってみたく(笑)なりました。
狭水路をデッドスローで、澪筋を探るように艇を歩かせるのは、川走りの醍醐味の最たるものですが、広大な水面を滑走状態で疾走するのも、また違った爽快感があるものです。

写真はすべて、昨年の大晦日に荒川を下ったときのものです。
まずは尾久橋通りの、扇大橋下流。

FI2617650_2E.jpg尾竹橋通りの、西新井橋下流。
右に小さく写る、緑色の水門は、梅田排水機場樋管です。

冬らしい爽やかな青空、長く伸びるウェーキ…。改めて見ると、着ぶくれて、寒さで涙目になっていた(泣)ことがウソのような、寒さを感じさせない風景です。

GPS魚探の速度表示を見ると、23kt(時速約44㎞)と少し。
普段は荒川に出ても、こんなに飛ばすことは、まずありません。

FI2617650_3E.jpg国道4号線、千住新橋下流です。

橋の中央径間に、小さな標識がついているのが見えるでしょう。これは減速区域の基終点をあらわす標識です。
こうして写真を並べると、ぶっ続けで飛ばしまくっているように、見えてしまいますが、小心な私はもちろん、標識どおり、まめに減速しているわけでして…。
(↑バカ正直にこんなことを書くと、写真の爽快さが半減するなあ。)

FI2617650_4E.jpg千代田線、常磐線、東武線と、3本の鉄道橋が集中する、12㎞地点。
12㎞とは、河口からの距離です。荒川では、1kmごとに岸に看板が立てられ、里程標の役割をしています。

しかし、こうして見ると、トラスが交錯して、まるでカスミ網を張ったような眺めですね。

FI2617650_5E.jpg8㎞地点下流から、6km地点まで及ぶ、長い減速区間を抜けて、再び増速。国道14号線小松川橋、高速7号線の荒川大橋をくぐりました。河口まで、あと4kmです。

…で、珍しくぶっ飛ばした、本当の理由はですね…。岩淵まで行ったものの、寒さが限界に達してきたので、一刻も早く帰りたくなったからです(涙)。


(18年12月31日撮影)

舟、山に登る?

FI2617649_1E.jpg昭和30年代に、NHKで放映されていた、川船の船長が主人公のテレビドラマ、「ポンポン大将」(『ポンポン大将』が見たい! 参照)を気にし始めてからというものの、リアルタイムで見ていた世代の方にお会いするたび、可能な限りストーリーなど、思い出話をうかがうことにしているのですが…。

ある日、昔映像のお仕事をされていた方とお話したとき、「NHKの放送博物館に行けば、何か見つかるかもしれないよ?」とのご指摘を受け、これはうかつだったと頭をかきました。ぜひ見学せねばと、2月11日に、写真の愛宕山トンネルの前に立ったわけです。

東京に生まれながら、愛宕山を訪れるのは、恥ずかしながら初めてです。神社の石段を登ってもよかったのですが、今はトンネルの左に、立派なエレベーターができているので、行きはそれを利用することにしました。

FI2617649_2E.jpg放送発祥の地に建つ、NHK放送博物館に到着。
古いラジオやテレビのたぐいも、嫌いではないので、タップがずらりと並んだ鉱石ラジオや、スキャニングディスクかぶんぶん回る最初期のテレビカメラなど、メカニカルな魅力あふれる展示物を眺めながら、4階の、番組公開ライブラリーへ向かいました。

ライブラリーの受付嬢にパスワードを発行してもらい、モニターの前に座ります。1人、1日2時間まで、無料で閲覧できるとのこと。さて、目指す「ポンポン大将」は、見られるのかしら…。

………残念ながら、ありませんでした(泣)。
受付嬢によると、データ化されている番組は、現在、約1000本なのだそうです。図書室にも行ってみましたが、昔の番組のスチールを、ファイルしたようなものは蔵書になく、こちらも空振りに終わりました。

やはり、初期のテレビ番組ですから、映像や写真は、ほとんど残っていないのかもしれません。とても残念でしたが、展示は面白かったですし、気を取り直して、付近をお散歩することにしました。
(NHK放送博物館のHPはこちら

FI2617649_3E.jpg順序が逆かもしれませんが…博物館を出てすぐの、愛宕神社にご挨拶。

創建は慶長8年(西暦1603年)、江戸を火事から守る、防火の神様として祭られたとのことです。
(愛宕神社HPはこちら



FI2617649_4E.jpg参拝を終わって、境内にあるささやかな泉水を見ると、なんと、一艘の小型和船が、藤棚の下に置いてあるのを発見! 
伝馬舟らしい、二棚造りの小さな舟ですが、見たところFRP被覆もしておらず、構造も純粋に近いようです。「ポンポン大将」を見ることができず、沈んでいた気分が、この舟を眼にしたことで、だいぶ持ちなおしたのですから(笑)現金なものですね。

しかし、何に使う舟なのでしょうか。池のお手入れに使うのかな、とも考えたのですが、池は小さく、玉網のついた竿でもあれば、充分手が届く広さです。きっと、神事に必要なのだろう、と一人合点して、家に帰ってから愛宕神社のHPをのぞいてみましたが、とくに池や舟に関する由来は、書いてありませんでした。

この泉水と舟を目にして、真っ先に思い浮かんだことが二つ。
落語の「頭山」と、「船頭多くして、船、山に登る」ということわざです。愛宕山は、東京では珍しい、お饅頭のように独立した山ですが、その山のてっぺんの狭い土地に、小さいながら池があるというのは、ちょっと表現しにくいのですが、なんだか奇妙な感じがして…。「あの『頭山』にモデルがあるとしたら、こんなところではないのかなあ」と、思えたのです。
「船頭多くして…」は? 関係があるのは、「山に登る」だけですね…。船頭はいませんが。あ、一人いたな、自分が…(笑)。わけがわからなくなってしまいました。申しわけないです。

舟を運び上げるのも、水を導くのも、現代ではたやすくできることですが、江戸の昔からこの舟や池があったとすれば、水や舟を運び上げるのは、さぞ大変だったに違いありません。

FI2617649_5E.jpg愛宕山の急な石段を降りて、新橋、東京駅と、ほてほてお散歩をしていたら、いつの間にやら(笑)東京最古の石橋、常磐橋に到着。

「日本橋川落ち穂ひろい…5」で訪ねたときは、更地だった船着場横の護岸沿いに、あっというまにビルが建っていました。やっぱり…。常磐橋越しにそびえる日本銀行の威容は、なかなか重厚でよい風景でしたが、実に短い命でありました。
撮影地点のMapion地図

(19年2月11日撮影)