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荒川下流河川事務所に電話してみました。

FI1884227_0E.jpg荒川閘門(荒川ロックゲート)の完成も、いよいよ間近に迫りましたね。

10月3日の一般供用開始日には、ぜひ通過してみたい私としては、念のため、気になるところを質問しておこうと、荒川下流河川事務所に電話してみました。
以下はその抄録です。

――閘門は、中川側と荒川側、どちらを先に開いて船を入れるのでしょうか。
「午前8時45分の利用開始時間に、監視カメラで入り口を見て、待っている船がいる方の入り口を優先する」
――それでは、例えば私が自艇で早めに行って、荒川側で待っていれば、荒川側が先に開くと言うことでしょうか。
「基本的にはそうだが、例えば中川側の待機船が、荒川側よりはるかに多いと言う場合は、状況を見て、中川側を優先する場合がある。」
――閘門が開くときは、どのような指示が出ますか。
「基本的には信号と電光掲示板でする。進入が可能になったら信号が青になる。閘室注水中など、待っていただく場合は、電光掲示板でメッセージを出す。」
――ほかに注意すべき点はありますか。
「ゲート近くは航路幅が狭く、行き違いが難しいので、待機するときは、ゲートから離れた場所で待っていただきたい。中川側は平成橋手前で待っていただくとよいと思う。」

荒川下流河川事務所・管理課の担当者の方、お忙しいのに(本当にお忙しそうでした…)お答えくださり、ありがとうございました。

(写真は永代橋、平成5年夏撮影)

【追記】意識していませんでしたが、よくよくトップ下の表示を見たら、本項が100件目でした。
いつもお越しいただいている皆さん、ありがとうございます。これからもどうかよろしくお願い申し上げます。
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ビクトリア号

FI1886106_0E.jpg少し前のお話で、しかもデジカメの用意がなく、連れの携帯で撮ったものですから、あまり画質がよくありませんが、ご勘弁くださいね。

16世紀に世界周航を成し遂げた、スペインのマゼラン艦隊の一隻、ビクトリア号を可能な限り忠実に復元した帆船が、愛知万博に向かう途中、有明西埠頭に寄港して、公開中との情報を耳にしました。
「木造の全装帆船というものを、一度体験したいものだ!」とつねづね思っていた私は、いてもたってもいられなくなり、5月24日、仕事を1時間早引けして、勇んで有明を訪ねたのです。

FI1886106_1E.jpg公開終了の、僅か30分前に駆け込むように到着。すでに夕闇が迫っていましたが、船上は見学者でなかなかの賑わいです。
船尾楼のトップに上がって、バウ方向を撮影。リギンや動索が、マストと混然となって交錯する風景は、まさに全装帆船ならでは。

当日は少し風があったのですが、170トンあまりの船体の揺れは予想以上で、動揺周期が短いため、何かにつかまっていなければ、ちょっと怖いと感じたことも。
洋上での揺れは、これに数倍するでしょうし、デッキは常に波で洗われますから、地球の裏側から航海して来たクルーのご苦労は、察するに余りあります。

ともあれ、復元力を重視した帆船特有の揺れとともに、大型木造船の軋みの感触も、生まれて初めて体感できて、フネ好きとしては感激のし通しで、言葉もありませんでした…。

FI1886106_2E.jpgそして今ひとつ、大いに感心したのが、船尾楼のクォーターデッキ後端にあった、コレ。
何だと思われますか?
実はこれ、レーダードームで、皮革のようなもので覆ってあるのです。

復元船とは申せ、現行法に即した航海機器や、エンジンをつけなければなりません。
しかし、これらの機械が、航海に必要不可欠とは言え、せっかく忠実に復元した、船上の雰囲気をぶち壊しにしては、訪れた人も興ざめです。

そこで、周囲と違和感のない素材でできた、カバーをかぶせたというわけなのでしょう。なるほど、これなら全く目立ちません。
このレーダーだけでなく、スロットルレバーやメーターパネルなども、木製のカバーや皮の覆いで隠されて、何かの一部であるように、すっかり風景に溶け込んでいました。

その気遣いの細やかさに感じ入りつつ、私もかくありたい、と思ったことでした。

ビクトリア号の航海についてはこちら。(愛知万博・スペインパビリオンHP)

今日はのんびり

FI1865380_0E.jpg昨日今日と連休で、しかも好天に恵まれ、皆さんもお出かけをなさったりと、楽しまれていることでしょう。

私も負けずに、この穏やかな好天を逃さずに出港…といきたいところですが、残念ながら愛艇は現在、年に1回の定期整備中…つまりドック入りというわけです。
今月中に整備を終わらせ、10月の荒川閘門完成に備える、という意味もあります。

例年は、春先のシーズン直前に整備するのですが、今年はできないまま夏になってしまい、抵抗の多い汚れた船底のまま、水温の高い時期に浅いところばかり航行したせいか、輻輳した水域で、タイミング悪くエンジンの冷却不足警報ブザーが鳴り響き、肝を冷やした、なんていうこともありました。

もっとも、最近は日曜日も、所用で外出する日が多かったので、飼い鳥の世話をしつつ、こうしてブログの更新をするなど、のんびりと過ごせる休日は久しぶりで、ありがたいことだと思っています。

写真は、某運河で出会った、ヤマハの「ベルフィーノ」です。
初心者・ファミリー向けとして発売されたこの艇は、外観もなかなか愛らしく、なによりこのクラスとしては廉価なこともあって、初代愛艇より乗り換える際、一時は購入も考えたのですが、ハードトップで密閉式に近いところが、今ひとつ好みに合わず、断念しました。

子供のころから付き合った初代の艇が、オープントップのバウカディ(船首にカディ、すなわち幅一杯の船室があり、その後に操縦席やフラットがあるスタイル)だったせいもあるのでしょう。

何かあったらすぐに飛び出せ、視界のよいオープントップ、艇首乾舷がかせげて、艇内泊のスペースもたっぷり取れるバウカディに慣れてしまい、三方に囲いをつけられると、身動きができないような恐怖に襲われる始末で、日焼けがツラくなった年齢になっても、オーニング(キャンバスの屋根)すらつけていません。

ものの本で、昔の飛行機乗りが、密閉式の風防を見て「これでは外の様子が肌で感じられず、怖くて乗れない!」と、風防を取り外してしまう、という一文に出会って、大いにうなずいたことがあります。
飛行機よりはだいぶ格落ちしますが、私の場合もまさにそれで、ただでさえ鈍い私の五感が、さらに遮られることは、自殺行為にすら思えるのです。(単に小心なだけかも…)

なにやら、一隻のボートから長々と私事を書いてしまい、申しわけありません。
ちなみに連れは、この艇を見て「すごく暑そうじゃない?」と、疑念を呈しておりました。

東雲北運河

FI1863624_0E.jpg小ネタですが、いつも写真を撮り忘れていた、東雲北運河をチラリとご覧に入れましょう。

9月17日の記事「水上警察署」に掲げた、豊洲の水上派出所の交差点を、左に入ったところが、東雲北運河です。入り口には、運河やフネがお好きな方なら、ちょっと住みたくなるような、眺望抜群の巨大マンションが建っています。
入ろうとしたら、右舷前方から曳船が進入してきたので、彼の後について入ることにしました。

FI1863624_1E.jpg空色の単式アーチ、曉橋の手前で、曳船は速度を緩めて、左岸に向けてクルリと回頭、船尾を振る惰力を利用して、狭い場所に見事な着岸をしました。
さすがプロ! と、曳船の脇をデッドスローで通過しつつ、心の中で喝采を送りました。

曉橋をくぐると、目の前は越中島貨物駅、右に折れて曙北運河を抜け、砂町運河に戻ることにしました。
撮影地点のYahoo地図

(17年8月21日撮影)

【20年5月31日追記】2段目、運河名に誤記があったので、訂正しました。

フネづくし

FI1859177_0E.jpgここで、今回の水路散策で出会った、私好みの「仕事をする」フネブネを、いくつかご覧に入れましょう。
いずれ劣らぬ無骨者ですから、皆さんは「何が面白いのかしら?」と、呆れられるかも知れませんが、小なりと言えど、たくましさが感じられる彼らが、私は大好きなのです。

一隻目は、朝潮運河の岸壁にもやっている、東京港埠頭公社の集油船「えど」です。
集油船とは、東京港に停泊する船から廃油を集めて回り、廃油処理場へはこぶ仕事をするフネです。東京港の水質が一時期に比べて、ずいぶんマシな状態に維持されているのは、本船の地道な働きもあるのでしょうね。総トン数105トン、機関出力800馬力、速力10ノット。
財団法人・東京港埠頭公社のサイトはこちら

FI1859177_1E.jpg築地の魚市場の岸壁には、つねに何隻かのフネが横付けされていますが、純白のきれいな船が眼にとまったので、さっそくパチリと。
活魚運搬船のようですね。

積荷はすっかり降ろしたのでしょうか、喫水が浅くなって、赤い船底塗料が見えており、アップトリム(頭上げ)になっています。
一仕事終えて、昼寝を決め込んでいる風情です。
スターンに書かれた船名は、「第八栄進丸 大分」とありました。我々の口にするサカナを、遠くから運んできてくれたのですね。

FI1859177_2E.jpgこれから3枚は、グッと小さく、さらに無骨なフネですが、ご容赦のほどを。
「好きなフネ」と言うより、もはや「欲しいフネ」の部類と言ったほうが適当かもしれません…。(3枚とも朝潮運河にて撮影)

作業時の詰所代わりや、人員・資材の輸送に使う通船でしょうか、おそらく無動力で、曳船に引かれて移動するのでしょう。箱型のキャビンには色気も何もなく、わずかに丸い舷窓が、フネらしさを主張しています。ナゼか、子供のころから、こんなフネに住まう自分を、よく想像したものでした…。

FI1859177_3E.jpg超小型の曳船(タグボート)です。

前からの写真がないのが惜しいですが、これを発見した時は、ちょっと踊りましたよ私は! タライのように平べったい船体に、上部構造は、やけに幅の狭い開放型のキャブと、エンジンルームのハッチ、わずかに2つのみ。
とにかく笑えるのが、一昔前の、スチール事務机についているような椅子が、操舵席としてそのまま、ポツリと固定されていること。もう最高! ツボにはまりました!

仕事をするフネですから、多少汚れたり、外板が凸凹になったりしているのが常ですが、この曳船は可愛がられているのでしょう、なかなかキレイです。
こんなに小さくても、上甲板を持った本格構造の立派な鋼船です。船価はお安くはないでしょうね…。

FI1859177_4E.jpgこちらは密閉式のキャブを備えたタイプですね。
キャブの縦横比が、昔の電話ボックスのようで、なかなか印象的です。
この曳船も小さいですが、後甲板のスペースには余裕があり、前掲のモノを見てしまうと、まだおとなしいタイプに見えてしまいます。

トシを取ったら、こういうフネに乗って、水路めぐりをしたいなあ…と、以前から妄想しているのですが、予算はともかく、マリーナが受け入れてくれるかどうか、不安ではあります。

自動車や鉄道の愛好家の間では、バスや重機、工事用軌道の車輌といった、「仕事をするクルマ」を、好んで整備・保存する方が、少なくないようですが、マリンスポーツの影響が色濃い小型船舶の世界では、その手の話を耳にしたことはありません。

ご存知の方がおられたら、ぜひ教えていただきたいと思っています。

(17年8月21日撮影)