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水上警察署

FI1856269_0E.jpg(『目黒川水門』の続き)
以前もお話しましたが、三浦から東京に遠征(!)しにきていた時には、行き帰りにお世話になっていた京浜運河は、まさに、通い慣れた水路のひとつです。

慣れた広い水路に出て、ちょっと嬉しくなり、行き会いブネのないのをいいことに、グンとスロットルを倒して増速しました。と言っても、10ノット前後ですが…。
青いアーチ、品川埠頭橋をくぐる自艇のウェーキを振り返り、今日の水路探索の成果もあって、満足満足。

FI1856269_1E.jpg左舷に、東京海洋大学・品川キャンパス(もと東京水産大学)のポンドが見えてきました。
もやっている白い船は、近海用の実習船・青鷹丸(せいようまる・170t)です。

東京海洋大学の練習船についてはこちら

FI1856269_2E.jpg東京水上警察署の前までやってきました。
署の前の桟橋に憩う、たくさんの警備艇に目を奪われます。

水辺にあるとは言え、署の建物は、どちらかというと陸を向いた設計ですので、以前ご紹介した、臨港消防署ほどのインパクトはありません。
ただ、運河に面した側の1階には、艇を引き上げるためのインクライン(軌道の上をワイヤーで上下する)式船台が、1基のみですが設けられており、フネを扱うお役所らしさをかもし出しています。

FI1856269_3E.jpg水上警察と言えば…いつも横を通っているわりには、一枚も画像をお見せしていなかった、水上派出所をお目にかけますね。
運河の5叉路という、水上交通の要衝にある、豊洲水上派出所です。建屋自体の外観は、街中の交番と、そう変わりはありません。
今気がついたのですが、陸のポリスボックスはみな「交番」に改称されたのに、水上警察は「派出所」のままですね…。

あと、水上署のサイトにある、管轄水面図(水上面管轄区域)を拝見すると、神田川や日本橋川、荒川東岸の旧中川など、可航水域でも、どこの管轄にもされていない、空白のところが結構あります。

まさか、「空白水面は無法地帯」!というわけではありますまいが、これから荒川閘門も完成し、水路探索の艇も増えつつある昨今、いささか気になるところではあります。
仕事が増えるようで、ご苦労さまではありますが、水上の治安は、しっかり守っていただきたいと思います。頼りにしてますよ!
撮影地点のYahoo地図

(17年8月21日撮影)

目黒川水門

FI1842956_0E.jpg(『天王洲運河』の続き)
高浜運河の終点、目黒川水門が見えてきました。
芝浦の運河地帯の終点でもあります。名前の通り、ここをくぐれば、目黒川に出ます。

オーソドックスな、赤いローラーゲート二門の水門ですが、両脇に長いコンクリート堤防を有して、周囲の雰囲気は、少々寂しげな感じです。

FI1842956_1E.jpg昭和橋の近くから、目黒川をのぞき込んでみました。
ここから見える橋は、桁橋が多く、川にあまり影を落とさないせいか、水面は明るく、悪くない雰囲気に見えますね。

目黒川は、塵芥処理船が入っていることもあり、水路愛好家には意識されている都市河川ですが、この川の近所に、子供のころから住んでいる友人によると、30年ほど前の一時期は、悪臭が相当ひどかったとのこと。
「全盛期(?)の目黒川のように臭い」という比喩まであったそうで…。いずこも同じですね。
私の通学路の途中にあった日本橋川も、夏の干潮時など、かなり臭う時期がありました。
ともあれ、今はまずまずの水質のようで、なによりです。

FI1842956_2E.jpgこちらは、目黒川水門前から、河口側を望んだところです。
白いアーチ、アイル橋の向こう、東品川橋をくぐれば、京浜運河です。
通い慣れた道を通って、のんびり帰路につくことにしました。
撮影地点のYahoo地図

(17年8月21日撮影)

【追記】「天王洲運河」でも書きましたが、こちら(東京都港湾局サイト・運河ルネッサンス天王洲地区指定)によりますと、「目黒川水門が高浜運河の終点」は誤りで、天王洲運河の終点が正しいです。また、3枚目の画像にある、水門の前から下流側の水路は、目黒川の一部ではなく、「天王洲南運河」だそうです。ハイ。さすが港湾局、情報の濃さが違う!
「運河ルネッサンス」計画も、名称がちょっと恥ずかしい(笑)ですが、水面使用の規制緩和がなされ、沿岸の飲食店が桟橋を設けやすくなるなど、ボート乗りにとっても夢が広がる内容で、実現されるのが楽しみです。ぜひご覧あれ。

天王洲運河

FI1842942_0E.jpg(『高浜運河へ』の続き)
高浜運河と、天王洲運河の交差点から、目黒川方向を望んだ風景です。
風の強い日でしたが、広々とした水面は静かで、いかにも安心して航行できる水路、といった安穏な雰囲気です。
海側に立ち並んだ、高層ビル群が、風を防いでくれているのでしょうか。

FI1842942_1E.jpg天王洲運河の西側水路に、ちょっと入ってみることにしました。

天王洲運河は、立派な名前がついていますが、実態は名前負けしそうな、短い水路です。地図を見るとお解かりかと思いますが、「へ」の字の形をした運河は、京急北品川駅の近くで、南西方に細まりつつ折れて終わっています。

かつては、JR品川駅のところまで海だったといいますから、鉄道と水運との接点を確保した、言わば埋め残しの水路だったのでしょう。

FI1842942_2E.jpg天王洲橋をくぐったところです。

水路幅は結構あるのですが、両岸はゆるい傾斜で堆積した泥が見え、係留している屋形船や漁船も、干潮で泥の上に座り込んでおり、可航幅はあまり無いように見えました。
(満潮のとき来ればいいのですネ、ハイ)

なお、Yahoo地図によると「高浜運河」と記され、支派川扱いになっているのですが、昭文社のライフマップルほか、生活情報地図では「天王洲運河」とあり、ここでは後者を取りました。
さて、どちらが正しのでしょうか…。

(17年8月21日撮影)

【追記】こちら(東京都港湾局サイト・運河ルネッサンス天王洲地区指定)によりますと、東西に伸びる水路はもとより、交差点から南も天王洲運河であることが判明。
水面については、地図って本当に信用できませんネエ…。荒川の「川の海図」も発行されていることですし、国交省あたりが音頭を取って、「航行可能な内陸水路情報図」でも発行してくれるといいんですが…。

高浜運河へ

FI1842871_0E.jpg(『芝浦・新芝運河』の続き)
折りよくモノレールが通りかかったので、編成を横から、うまくフレームに納めることができました。

さえぎるもののない水上、華奢な感じのする高架上を滑ってゆくモノレール…開通から数十年経ちますが、いまだに「未来の乗り物」という名前が、しっくり来るような風景です。

FI1842871_1E.jpgこちらは、新芝運河の出口…と言うと語弊がありますが、先ほど斜めに分岐した新芝運河が、左の線路にさえぎられるような形で、直角に進路をまげて、再び芝浦運河と交わる地点です。
先ほどの新芝運河とはうって変わって、少々雑然とした感じですね。
写真右側には、土砂の積込み場があるためか、岸は泥が積もり、干潮のせいもありますが、いかにも浅瀬がありそうな雰囲気です。
撮影地点のYahoo地図

FI1842871_2E.jpg高浜運河に入り、芝浦水路地帯の南端である、目黒川まで進んでみることにしました。

貨物支線の高架をくぐると、浜路橋が見えてきます。
こちらも芝浦運河同様、親水歩道が整備されて、なかなか明るい、開けた雰囲気のようです。


FI1842871_3E.jpg新港南橋、御楯橋を過ぎ、東京海洋大学(もと東京水産大学)と対岸を結ぶ、シンプルな緑の桁橋、楽水橋をくぐります。

この橋を過ぎると、高浜運河と天王洲運河の十字路に出ます。

撮影地点のYahoo地図


FI1842871_4E.jpg天王洲運河の東側水路入口に、天王洲水門をバックにして、クラシカルな、一見ピントラスと見えるトラス橋が見えました。最近かけられた橋のようです。
ステキな橋なので、帰宅してから地図で橋名を調べようと思ったら、少し前の地図を見ると橋がかかっておらず、ウェブ上の地図では名称が記されてありません。私有の橋なのでしょうか…。
写真左岸は港南公園、右岸には天王洲セントラルタワーのある、散策には絶好のスポットで、おそらくドラマのロケなどにも、頻繁に使われるであろうことは、想像に難くありません。
(17年8月21日撮影)

【追記】名称不明のこの橋ですが、昭文社「ライフマップル 港区」によりますと、「天王洲ふれあい橋」だそうです…。
【追追記】商船大学と水産大学が合併して海洋大学になったんですか。そうですか。(涙)すみませなんだ…。よいこは書く前によく調べます。
【さらに追記!】こちら(東京都港湾局サイト・運河ルネッサンス推進地区の指定)によりますと、2枚目の画像の水路は「高浜西運河」と判明。運河の名称は、地図によって違ったり、書いていなかったりと苦労させられますが、港湾局の発表なので、今度こそ間違いはないでしょう。

撮影地点のYahoo地図

浚渫船

FI1826042_0E.jpg芝浦運河探索の続きを、なかなかご覧に入れられず、もうしわけありません。もう少しお待ちくださいね。
アリバイ更新ですが、お詫びに、インパクトのあるモノをお見せしましょう。

京浜運河を通ってレインボーブリッジの近くまで戻ってきたとき、左舷側に、東京都港湾局の大型浚渫船「雲取」が、もやっているのが見えました。

総トン数1,906トン、全長58メートルのバージ型船体に、まるで弁慶の七つ道具のように、装備や背の高いブリッジを並べ立てたその姿は無骨で、船舶というよりは機械そのもの。これを見てすぐさまフネと判断できる人は多くないでしょう。
私的な好みから言えば、メカニカルな造形といい、ちょっと無粋な?ところといい、いつまで眺めていても飽きないフネではありますが…。

以前ご覧にいれた、関宿のかわいらしい浚渫船とは、規模が桁違いですね。水底のさらい方も異なり、右に少し見えるベルト状のバケットを回転させて、正に「ほじくる」のです。さすがにここまで大きいものですと、わが国にはこれ一隻しかないそうです。

しかし、「雲取」という、雲を掴むような…失礼!風流な名前は、この鋼鉄の要塞じみたフネには、いささかたおやか過ぎて、似合わないような気がしますネ…。

「雲取」のデータは、こちらを参考にしました。

(17年8月21日撮影)