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冬の扇島閘門…2

(『冬の扇島閘門…1』のつづき)
FI2618314_1E.jpgエンマ側の扉体は、完全に閉じていました。

大割水路側の扉体は開いていましたから、閘室までは同じ水位です。エンマとの水位差は、20cmほどでしょうか。




FI2618314_2E.jpg橋の下にもやわれた、サッパの位置も、以前とまったく変わっていません。ここが定繋港(?)なのでしょう。

舟の状態は悪くなく、割と頻繁に使われているようでした。




FI2618314_3E.jpg路肩の枯れ草とせいくらべをしているような、大割水路側のゲートを見ていると、何かこうですね、ムラムラときまして…。

その…、また登ってしまいました。すみませんすみません(泣)。






FI2618314_4E.jpgまあ、すでに1月30日からのタイトルでご覧に入れたので、バレバレではありましたが…。一度、この風景の快さを知ってしまった一閘門バカにとって、ここに登らずに済ますことは、あまりにも酷なことであったのです。

枯れ草におおわれたクロ、掘り起こされ、土があらわになった田と、全体的に茶色っぽい景色に囲まれた閘門も、春先の清々しさとはまた違った、枯れた風情があるように感じました。

FI2618314_5E.jpg逆光に黒く沈む、大割水路の与田浦側を望んで。船影の絶えた、鏡のような水面が、一直線に低い家並みの向こうへ消えてゆきます。

以前ののコメント欄で、がーちゃんさんも書かれていましたが、機会があったら、ぜひ夏や秋にも訪れて、農繁期の閘門の姿も見てみたいものです。黄金色の稲穂の波に埋もれた閘門なんて、きっと素敵に違いありません。


(21年1月3日撮影)

(『冬の与田浦畔』につづく)
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冬の扇島閘門…1

(『新横利根閘門…4』のつづき)
FI2618313_1E.jpg横利根川を渡って、常陸利根川の堤防道をしばらく走って右に入り、大割水路沿いの未舗装道へ。

電柱も柵もない、水路を間近に楽しむことのできる素敵な小径を進み、今ひとつの閘門へ向かいましょう…。
撮影地点のMapion地図


FI2618313_2E.jpgまた来てしまいました、田んぼの真ん中にぽつりと立つ、愛しの極小閘門…、扇島閘門。

前回ご紹介時(過去の記事『扇島閘門…1』ほか参照)は、4月も末で、田んぼはなみなみと水をたたえ、クロ(あぜ道)に茂る雑草も青々としていましたが、冬枯れたこの時期は、どんな表情を見せてくれるのか…。

FI2618313_3E.jpgまずはエンマ側から。
田植えの時期とくらべて、エンマの水位をだいぶ下げているようですね。護岸に白く、以前の水位の跡が見られます。

バックの並木も、当たり前ですが葉を落とし、わびしい雰囲気ですが、それがまたいい感じです。


FI2618313_4E.jpg閘室側から。この角度から見ると、背の高い枯れ草に埋もれて、放置された廃水門の風情。

こちら側は天端に動力などの設備がなく、あっさりした外観なのも手伝っているのでしょう。




FI2618313_5E.jpg橋の上から、支塔の間にエンマを望んで…。
扉体が閉じていると、ずいぶん印象が違いますね。上にラックが突き出ていない分、小さくなったように感じられるほどです。

空気はもちろん冷たいのですが、風もなく、陽射しの暖かな冬枯れの景色の中で、閘門も穏やかな表情を見せてくれ、来て良かった、と思えたものです。
撮影地点のMapion地図


(21年1月3日撮影)

(『冬の扇島閘門…2』につづく)

新横利根閘門…4

(『新横利根閘門…3』のつづき)
FI2618312_1E.jpg水カーテン越しに、出てゆく艇を見てみたくなり、急いでゲートの後ろへ。

したたり落ちるしずくとともに、水面に作る波紋が逆光にキラキラ光って、とてもキレイです。カメラの腕がアレなので、うまく写真でお伝えできないのが、もどかしいくらい。



FI2618312_2E.jpg通航シーンを、別アングルから。

こうして見ると、橋の取り付け道路の高さが、ちょうど閘室と下流側ゲートを見下ろせる位置にあり、閘門の観賞には、絶好のポイントとなっていることがわかります。暖かな季節なら、お弁当持参で、土手の上に腰を下ろし、日がな一日眺めていたくなりますね。




FI2618312_3E.jpg同じようなことを、何度もくり返して恐縮ですが、やはり閘門は、通船あってこそですねえ…。

普通の水門は、一旦火急のときにしか動きませんから、「動」の魅力を味わえるのは、水の階段たる、閘門ならではの贅、といってもよいでしょう。




FI2618312_4E.jpg同じく道路側から、排水機場の建物も。
壁面から突き出た、太い3本のパイプが、いかにも頼もしげです。

正面の看板には、「水機構新横利根機場」とありました。




FI2618312_5E.jpgおまけ。閘門の近く、常陸利根川の河原で見た、黒い水鳥の群れ…。人見知りな性格(笑)なのか、ちょっと近づいただけで、いっさんに逃げ出し、数秒後には全員が水に浮いていました。プリッとしたお尻が可愛らしく、足が長いせいか、逃げ足が異常に速い鳥です。

以前、大船津(過去の記事『松の内の潮来』参照)にもいましたし、鴨にまじって、マリーナでもよく見かけるのですが、こんなにたくさんの群れを見たのは、初めてです。ええと、種類は何て言ったかなあ…。がーちゃんさん、ご存知でしたら、ぜひご教示ください!

(21年1月3日撮影)

【21年2月1日追記】コメント欄でがーちゃんさん(ブログ『がーちゃんフォトアルバム』)がご教示くださったところによると、この鳥はクイナの仲間で、オオバンというそうです。

(『冬の扇島閘門…1』につづく)

新横利根閘門…3

(『新横利根閘門…2』のつづき)
FI2618311_1E.jpg閘門の周りを心ゆくまでウロつき、満足して、そろそろ引き上げようか…と後ろを見せたそのとき、にわかに警報音が鳴り響き、上流側の扉体が降り始めました。船が通航しようとしているのです!

泡を喰って、橋の上に駆け戻ると、すでに扉体は7分目まで閉じており、対岸の牛堀の街並みが、すっかり見渡せるまでになっていました。

FI2618311_2E.jpg閘室には、一艘のボートが入っており、すでに着岸して待機中。

いや、もうちょっとで、通航シーンを見逃すところでした。閘門に入ってきてくれた、ボートの皆さんに感謝しつつ、じっくり楽しませていただきましょう。





FI2618311_3E.jpg橋の上から、急いで下流側ゲートに降りてみると、すでに排水が始まっており、水面にモクリ、モクリと、湧き出す水の波紋が広がっているのが見えました。

水位差が少ないので、江東の2閘門のような激しい排水ではありませんが、この後のシーンを思うと、わくわくするひとときではあります。

FI2618311_4E.jpg盛大にしずくをしたたらせて、青空をバックに水のカーテンを作りつつ、扉体がいっぱいに上がりました。

何度かお話ししたように、通航する艇からすれば、困りものの水カーテンですが、こうしてはたから見ている分には、何とも躍動的で、絵になるシーンではあります。通るならマイタゲート、眺めるならローラーゲート、といったところでしょうか。



FI2618311_5E.jpg扉体からの「雨」が、小降りになるのを待ちかねたように、ボートが閘室を出てゆきます。

いや~、ご馳走さまでした!



(21年1月3日撮影)

(『新横利根閘門…4』につづく)

新横利根閘門…2

(『新横利根閘門…1』のつづき)
FI2618310_1E.jpg東岸にある、排水機場の建物。閘門と一緒に、穏やかな冬の陽射しを浴びて水面に姿を映しています。

横利根川にそそぐ、一帯の小水路群の排水を引き受けている機場だけに、規模は十六島でも随一で、建屋もなかなか立派ですね。



FI2618310_2E.jpgふたたび土手を登り、閘室と下流側ゲート越しに、横利根川を股のぞき。低い岸に抱かれた川面が、ひたすら地平線まで続く、水郷ならではの川景色…。何度眺めても、飽きが来ません。

かつてはここを、水郷汽船の誇る「さつき丸」などの大型客船が、観光客を満載して、佐原や津宮へかよっていた時代もあったのですね。(水郷汽船については、HAL東関東アクアラインの『霞ヶ浦の昔の画像集とかつての就航船の画像集』に詳しく掲載されています。ぜひご覧ください)

FI2618310_3E.jpg橋の上から、上流側扉体の構造を眺めて。

頻繁に開閉されるせいでしょう、水に浸かる部分は、色が変わっています。まだ水が滴っているところを見ると、少し前に船の通航があったようですね。通航シーン、見たかったなあ…。





FI2618310_4E.jpgメーカーズプレート。径間15m、閘室長40m。艀クラスの大型船も通航できそうですね。水郷の閘門群の例に漏れず、ここもセルフ操作式です。

改築後の行徳可動堰に、閘門が新設されるとしたら、このくらいの規模がいいなあ…と、手前勝手な妄想がモヤモヤと。




FI2618310_5E.jpgふたたび上流側ゲートを、堤防道の東側から。法面にぽつりと立つ木と、閘門の取り合わせが撮ってみたくなったのです。

周りの土地が低いだけに、この程度の高さでも眺望はなかなかよろしく、遠くの山並みまで見渡すことができ、抜けるような青空も手伝って、爽快この上なし…。
まさに閘門日和と言ったところです。


(21年1月3日撮影)

(『新横利根閘門…3』につづく)